最近「音楽の聴き方と楽しみ方」について考えたこと

校長の東です。

今回は、音楽の聴き方と楽しみ方について、最近思ったことをコラムにしてみたいと思います。

 

■最近引っかかったこと

つい先日、知り合いがとあるLIVEに行き、楽しみにしていた楽曲の歌い出しのリズムがズレていて、残念で楽しめなかった」という感想を聞きました。

割と凄い勢いだったので、その場では「なるほど…」と聞いていたけれど、後でモヤモヤしたものが生まれてきて、グルグルと答えの無いことを考え始めてしまいました。

「歌い出しのリズムがズレていて、残念で楽しめなかった」

なぜ、最初のリズムがズレていただけで、そんなに楽しめなかったのだろう。

このシンプルな疑問が、音楽の聴き方、楽しみ方についての考えるキッカケにでした。

 

■音楽の色々な聴き方と楽しみ方

ある程度、音楽には聴き方と楽しみ方が存在します。

ざっと思いついたものを挙げると…

▶︎POPS(歌謡曲)
・楽曲の個性や独創性
・ボーカルの歌声や雰囲気
・歌詞、主義主張

▶︎インストゥルメンタル(歌のない曲)
・演奏者の個性や雰囲気
・音色
・アンサンブル、アレンジメント
・Jazzならアドリブとそれぞれの演奏者の掛け合い

▶︎合唱
・ハーモニーの美しさ
・音色
・アレンジやアンサンブル

などなど。

POPSであれば、さらにバンドやダンスミュージックなどのジャンルがあり、作編曲者も多岐に渡ります。

インストゥルメンタルも、Jazzから民族音楽的なもの、インストゥルメンタルの中に入れていいのかわからないけれど、オーケストラなどのクラシックなどもあります。

合唱なら、アカペラやゴスペルもその中に入るかもしれないです。

そして、それぞれに音楽の聴き方と楽しみ方があるとするなら、それは、ほぼ無限に存在することになります。

 

■聞く人の性格や個性

さらに、音楽を聴く人の性格や個性、なんなら年齢や世代によって音楽の聴き方と楽しみ方が変わるので、考えれば考えるほど、考えることが嫌になってきます(笑)

無限に存在する、音楽の聴き方と楽しみ方に正解なんてないですし、考えること自体ナンセンスなのでしょう。

「歌い出しのリズムがズレていて、残念で楽しめなかった」ことも、その人の個性であり自由です。

しかし、僕は疑問を持ってしまいました。

 

■もったいない

疑問を持った理由は、単純にその知人と音楽の聴き方と楽しみ方が違ったからです。

音楽の聴き方と楽しみ方は自由なのだから、それはそれでいいし、普通ならそれで終わりなのに、なぜ引っかかってしまったのはなぜだろうと、後で考え始めたのです。

しばらく考えて、ある程度答えのようなものが出ました。

それは「もったいない」と思ったからでした。

知人が見に行ったLIVEは、僕も知っているアーティストのLIVEでした。

その感想の一つが「歌い出しのリズムがズレていて、残念で楽しめなかった」というものだったのですが、そのアーティストの伝えたいことや、リスナーと共有したいことは「リズムの正確さ」ではないのです。

確かに「リズム」や「ピッチ」のズレ、会場の音響が悪いと演奏に集中できずに、残念なLIVEになることがあります。

特にクラシック系であれば、楽器や歌の「リズム」や「ピッチ」がズレていると、著しく集中力が削がれるかもしれません。

でも、そのアーティストのLIVEはそうではないのです。

舞台に立つことの尊さや、素晴らしさ。音楽の持つ不思議な力。

そのようなものを、表現したい方なのです。

もちろん、その知人にはそれは全く伝わらなかったので、アーティストの力量に問題があるかもしれません。

最初のリズムさえ正確であれば、もっと違う感想になったのかもしれません。

しかし、リスナーの音楽の聴き方と楽しみ方の中に「リズムの正確さ」があると、リズムが正確でない限り、「尊さ」など抽象度が高いものは届きませんし、届けることができません。

LIVEに行った知人は、音楽が好きな方なのに「もったいない」と思ったのです。

 

■懐の深い聴き方と豊な感性

正確な「ピッチ」や「リズム」は、演奏のクオリティに必要なものです。

少しでも良い演奏のために、重要な要素です。

しかし、はっきり言って、POPSのLIVEで正確な「ピッチ」や「リズム」で歌い切るボーカリストなんて、かなり少ないと思います。

アカペラやクラシックになると変わるかもしれませんが

POPSにおいてLIVEを楽しむということは、スタジオで作られた音源には存在しない「ピッチ」や「リズム」の微妙な揺らぎ、ズレでさえ含めて楽しむということだと思います。

少しのミスさえ、「あ、今ミスったよね。オモシロ!」と思えるくらいの懐の深さがあってもいいかもしれません。
(※そのアーティストの熱心なファンなら、「ミスが見られた!ラッキー!」くらい思うかもしれません。)

アーティストが本当に舞台で表現したいことや、共有したいことを感じたり、こちらからそれらを汲み取ろうとしたりすることで、LIVEを楽しめると思います。

「リズムの正確さ」よりも遥に大切なものが音楽には多く存在します。

 

先日行われた「ナナイロLIVE」の画像。「音程」や「リズム」の正確さより大切なものが詰まった最高のLIVEでした。

もちろんレッスンでは、「ピッチ」「リズム」をちゃんと練習します!

しかし、「懐深く、豊な感性で音楽を楽しめるようであること」も共有し伝えていきたいと改めて思いました。

 

 

今回も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

次回のコラムをお楽しみに!

 

 

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