調子の悪い日の歌が、本当の実力

校長の東です。

「今日は、めちゃくちゃ調子がいい!」
「今日は、なんか声が出ない…」

歌っていると、そんな日がありますよね。

歌の調子には、必ず波があります。

今回は、その「波」との付き合い方について、コラムにしてみます。

■「ベスト」は、調子の良い日の自分

声がよく出る。
ピッチも決まる。
気持ちよく歌えて、録音を聴いても手応えがある。

そんな調子の良い日の歌が、自分の「ベスト」になっていると思います。

ベストを更新していくことは、とても大切です。

「あの日の声」を目指して練習することは、成長の原動力になりますし、その声を再現しようとする試行錯誤の中で、気づき・発見が生まれ実力アップにつながります。

■でも、本番は「調子の良い日」とは限らない

ところが、LIVEや発表会、レコーディングなどの本番は、調子の良い日に来てくれるとは限りません。
(あと、レッスンの日も!)

寝不足。
緊張。
体調不良。

そんな日に限って、本番があったりします。

調子の良くない日に、どれだけのパフォーマンスができるか。

これは、ベストを更新することと同じくらい、大切なことです。
※体調不良のときは、無理をせず休むことが大前提です。
ここでは、避けられない本番などを想定した話です。

■「一定のライン」を保つことも、技術

調子が良い日の歌は、実力にコンディションの良さが上乗せされた状態です。

一方、調子が良くない日は、コンディションの助けがない分、実力そのものが表に出ます。

そんな日でも、一定のラインを保てる。

これは、運やコンディション任せではなく「技術の一部」です。

調子が悪い日は、つい力で補おうとしてしまいます。
でも、力みは声をさらに不安定にして、悪循環になりがちです。

基本的な声の出し方、歌い方が身についているほど、コンディションに左右されにくくなります。

また「緊張」についても、場数を踏むほど付き合い方が分かってきます。

■「ベスト」の更新も、「ワースト」の底上げも

ベストを更新することは、歌の天井を上げること。
ワーストを底上げすることは、歌の土台を上げること。

どちらも、等しく重要です。

ベストばかり追いかけると、調子に一喜一憂してしまいがち。
底上げを意識すると、歌が安定してきます。

練習のヒントとして、調子の悪い日こそ録音してみてください。

「この状態でも、ここまではできる」という確認ができます。
逆に「ここが崩れる」という課題も見つかります。

調子の悪い日の歌は、実は貴重な情報源です。


調子の良い日の自分を、超えていく。
調子の悪い日の自分を、支えていく。

その両方が、歌の「安定感」をつくっていきます。

歌は、波があって当たり前。
だからこそ、その波と付き合っていくことも、練習です。

 

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