出来ていないを「自覚」すること

校長の東です。

歌をカッコよく歌うためには、多くの要素が存在していて、その中でも思い浮かびやすいのは「ピッチ(音程)」と「リズム」だと思います。

「ピッチ」と「リズム」は、基本的には「正確さ」が求められ、「正確なピッチ」「正確なリズム」が重要です。

「正確なピッチ」「正確なリズム」について、練習する上で知っておくと良いポイントを紹介します。

 

■ズレを自覚する

 

「ピッチ」と「リズム」のズレは誰にでも起こり、それらを修正するために練習を行いますが、ズレていることを自覚しなければ、修正することができません。

レッスンで「そのフレーズのピッチが低いよ」と指摘され、「ピッチが低い」自覚の無いまま「正確なピッチ」でフレーズを修正しても、また同じフレーズで同じように「ピッチが低い」状態に陥ります。

そして「ピッチが低い」ことを自覚できるまで、ずっとズレ続けるので、ズレを修正するには必ず「自覚」が必要なのです。

 

 

■自覚のレベル

 

ズレの「自覚」には、4つのレベルが存在すると考えています。

 

▶︎レベル1:その場で指摘されても、ズレを自覚できない。録音を聞いても、ズレを自覚できない。

▶︎レベル2:その場で指摘されても、ズレを自覚できない。録音を聞くと、ズレを自覚できる。

▶︎レベル3:その場合で指摘されて、ズレを自覚できる。

▶︎レベル4:指摘される前に、ズレを自覚できる。

 

ほとんどの人は、レベル1からのスタート。

楽器などの音楽経験がある人、単純に勘がいい人などは、レベル2以上の場合もあります。

 

 

■レベル1からの脱却

 

まずは、録音すること。

スマホの録音アプリなどで十分です。

練習方法は…

 

①ズレていると指摘されたフレーズを録音する。

②その録音を聞いてもズレている自覚ができない。

③原曲と一緒に歌ってみる。

④もう一度録音を聞いてみるが自覚できない。

⑤ピアノ(スマホアプリでもOK)メロディーを弾いてみる。一緒に歌う。

⑥もう一度聞いてみる。なんとなくズレているかもと自覚し始める。

 

地味で地道ですが、このようにすれば、ほぼ確実にズレを自覚できるようになってきます。

 

■レベル2以上について

 

レベル2以上も、練習の録音は必須。

常に「ピッチ」と「リズム」のズレに意識を持っていれば、徐々にレベル5に近づいていきます。

気になるポイントがあれば、修正を試みて、高いパフォーマンスを目指しましょう。

 

■「正確」の落とし穴

 

「正確なピッチ」「正確なリズム」について、意識して練習することはとても大切で、歌唱力だけでなく、音楽全体の基礎能力アップにつながります。

しかし「正確」を意識するがあまり、ダイナミックな表現ができず、小さくまとまった歌唱になったり、硬くて直線的な歌唱になったりしないように注意が必要です。

時には「正確」よりも、「勢い」や「ノリ一発!」など、わざと荒々しくて雑な表現もアリなのが、音楽の持つ懐の深さです。

「正確」にこだわり過ぎず、自由で自分らしい表現を求めていきたいですね。

 

■その他にも自覚は大切

 

今回は「ピッチ」「リズム」を例に、自覚することの重要性を書きましたが、その他にも「発声」「姿勢」「表情」などなど、あらゆることで「自覚」は大切です。

録音だけではなく、時には録画も必要になってきます。

せっかく、自分の時間の一部を使って練習するのだから、例えその録音を後で聞き返さなかったとしても、録音・録画はいつでもしておきましょう。

ぜひ参考にして練習して見てください。

 

それでは、また次回のコラムをお楽しみに!

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