こんにちは!
校長の東です!
よく「歌唱力がある」とか「歌唱力不足」とか言いますが、
この「歌唱力」というものは、けっこう曖昧ものです。
ナナイロミュージック独自の『VSIメソッド』では、
「歌唱力」を色々な要素に色分けしています。
まずは「歌唱力」を大まかに
①基礎力
②テクニック
③表現力
この3つの要素に分けてみましょう。
【①基礎力】
「声質」「声量」「音域」「音程」 「リズム」など。
スポーツで言うところの「運動神経」や「基礎体力」にあたるところ。
つまり「フォーム」や「体格」「遠投力」「ジャンプ力」「足の速さ」などなど・・・
”生まれ持ったもの”が大きい
しかしながら
” 練習と努力で何とかなる”ところも大きい
ボイトレで主に扱うところが【基礎力】です。
この【基礎力】に応じて
【テクニック】
【表現力】
で、 出来ることが変わってきます。
【②テクニック】
「抑揚」「ビブラート」「ポルタメント(しゃくり上げ、下げ)」「フェイク(リフ)」「トーン(音色)」「リズムのレイドバック」など。
テクニックを駆使して歌に命を吹き込みます。
【テクニック】を優先的に練習したい!
と、おっしゃる方がとても多いですが、確かな【基礎力】があってこその【テクニック】です。
急がば回れ・・・ということ。
また、【テクニック】は【表現力】の一部と言ってもいいかもしれません。
【③表現力】
「歌詞の解釈」「表情」「パフォーマンス(身振り手振り)」に合わせて、【テクニック】を駆使した「フレージング(アーティキュレーション)」など。
高い声が出れば「歌唱力」があるのか?
ミックスボイスで低音から高音まで美しく発声できれば?
ビブラートが、裏声が、フェイク(リフ)が・・・・
いえいえ、この【表現力】を見落としてはいけません。
カラオケボックスで座りながら画面を見て歌ってるいる限り、
どれだけ【基礎力】があり【テクニック】を駆使しても「じょうずな歌」止まり。
皆さんが大好きなアーティストのように、誰かを感動に導く歌は歌えません。
以上の3つの要素が「歌唱力」の正体です。
①基礎力
②テクニック
③表現力
しかも、
この3つの要素は「足し算」でなく「かけ算」で「歌唱力」を形成しています。
つまり
×基礎力 + テクニック + 表現力 = 歌唱力
ではなく・・・
○基礎力 × テクニック × 表現力 = 歌唱力
ということです。
どれか1つがブッチギリで高いレベルであっても、
1つでも”0”があれば
「歌唱力」は”0”となります。
これが、ミソです。
ナナイロミュージックの『VSIメソッド』は、この3つの要素だけではなく、もっと多くの要素に明確に分類して歌唱を評価、指導しています。
そして、その全ての要素がバランスよくレベルアップすることを大切にしています。
もちろん「高音が出したい!」「ミックスボイスをマスターしたい!」など、
生徒さんが望む成果を最優先します。
でも、その裏で「歌唱力」 のレベルアップをバランスを常に考えてレッスンしているのです。
「歌唱力」の正体をしっかり掴んで、感動する、カッコイイ歌を目指しましょう!
Written by 東幸太朗
■「VSIメソッド」については → コチラ!