校長の東です!
YouTube【ガチレッスンPrat.3】の解説です♪
今回の動画は、ワタナベさんが「ミックスボイス」に挑戦するという内容。
ここで、「ミックスボイス」について軽く説明しておきます。
「ミックスボイス」とは、高音域を無理なく発声するための発声テクニック。
例えば、楽曲のサビで声を張り上げてしまったり、声が裏返ってしまったり、そういうことなく、高音を発声するための技術です。
今回、なぜこの練習をしたかというと、動画内でも説明していますが、ワタナベさんは「アイノカタチ」のBメロディーで一気に声を張り上げてしまうからです。
ちなみに、大きい声で歌うのをやめてもらうと、裏返ります・・・
(動画の1:15〜普通にBメロディーを歌ってもらっています。)
この状況では、Bメロディーはもちろん、さらに高音でが出てくるサビで、到底声のコントロールは無理!と判断して、ミックスボイスの練習をしました。
それでは、解説です!
①ミックスボイスの練習(1オクターブ・下降スケール)
→動画の2:07〜
動画内のテロップで、解説している通り、ワタナベさんのように、高音に向けて声が大きくなり、張り上げてしまう人には、高音から下降していく発声が非常に有効です。
これによって、声を大きく出せなくします。
ちなみに、母音は前回ビブラートの練習で調子がよかった「u(ウ)」を使っています。
比較的、「u(ウ)」は、ミックスボイスがしやすいので、調音さえある程度できていればオススメの母音です。
内容としては、裏声からスタートして、地声との境目なく滑らかに下降しています。
普通、声を大きく張り上げる人は、裏声から下降するとき、「ガクン」と地声に入ってしまいます。
しかし、ワタナベさんは、初めてとは思えないほど、スムーズに発声しています。
かなり上手です。
②ミックスボイスの練習(5度・下降スケール)
→動画の2:30〜
ここで、練習スケール(音階)を変えます。
▶️さっきまでやっていたのが、1オクターブ下降するスケール。
例)ド(上)→ソ→ミ→ド(下)
※音と音の距離が開いている。最初と最後の音の距離が広い。
▶️2:30〜やっているのが、5度下降するスケール。
例)ソ→ファ→ミ→レ→ド
※音と音の距離が狭い。最初と最後の音の距離が狭い。
さっきよりも、難易度が上がっています。
同じ下降するスケールでも、音と音の距離が狭くなると、地声⇄裏声を、境目なくスムーズに発声するのは、難しくなります。
動画でも最初は、裏声→地声の境目で発声が崩れています。
さすがに、ここでは再度「u(ウ)」の調音をしたり、やりやすいKeyを探したり、結構練習しました。(動画では、カットしてます。)
で、結構な難易度ですが、スムーズな発声OK!
初めての練習としては、出来すぎなくらいです。
(実は、薄々気づいていたのですが、ワタナベさんは、器用というだけではなく、そもそもミックスボイスを無意識にしていたようです。
意識していなかったため、基本的に大きく歌っては、裏返っていたのかと・・・
調子がよければサラっと高音を歌っていたのかもしれません。
なので、今回、初めての練習でも割とコントロールが上手くいっているのでしょう。)
③ミックスボイスの練習(1オクターブ・上行スケール)
→動画の3:00〜
下降系のスケールで、形になってきたので、低音から高音に向け発声練習をします。
初めはやや不安定・・・
これは、結構苦戦しました。
ここで、有効なのが、最後の音をポルタメント(音と音を繋げるように移動する)させること。
動画では、これでミックスボイスの発声が安定するのがわかると思います。
練習方法としては、非常に有効なので、どうしても不安定になる人は、ぜひお試しください。
④ミックスボイスで歌う準備→「lu(ル)」で歌唱
→動画の4:17〜
いきなりミックスボイスで歌うのに、歌詞では響きが安定せず難しいので、「lu(ル)」というシンプルなワードで歌います。
スケールでの発声練習とは違って、歌のメロディーは上下に複雑に移動します。
音程の上下に振り回されないように、頬の上から歯と歯の間に指をかませ、アゴを固定。
ノドや口の中の空間が崩れにくくして歌に挑みました。
動画内では、いくらワードをシンプルにして、アゴの位置を固定しても、やはりメロディーでは難しいのがわかると思います。
⑤ミックスボイスで歌う
→動画の5:27〜
いよいよ歌詞で歌います。
初めてミックスボイスの練習をして、
「いきなりミックスボイスで歌え!」
というのは、かなり無茶な話ですが、声を張り上げないで歌うという点では、今回かなり上手くいっていると思います。
そして、裏返らずに歌えている点は、素晴らしいです。
初めてでこれだけできれば、十分です。
歌唱の変化については、最初の歌唱、動画の1:15〜のと比べてもらうと、よくわかると思います。
この練習をすると、一旦、声量が落ち、「歌っている感」が無くなり
「よくわからない・・・」
という感じになりがちですが、動画を通して客観的に見れば、少し理解ができると思います。
前回コラムでも書いていますが、ぜひレッスンでは録音することをオススメします!
それでは、次回は、Part.4の解説です。
お楽しみにー♪
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