ゴスペルって何?

ゴスペルは、1930年頃に誕生した、アメリカ発祥の音楽の1ジャンルです。

週に一度の礼拝時で、日常に起こる人間関係の問題、家族の問題、仕事の問題、子供の問題、悩みや試練を抱えるたくさんの人々が、神様の前で心の中の全てを吐き出し、魂の重荷を下ろし「明日を生きていく力」を得るために歌ってきた音楽です。

アメリカでのゴスペル

アメリカでは、現在3億400万人の人々が生活していますが、そのうちアフリカ系アメリカ人は、12.4%、約3760万人。彼らの72%が毎週教会に通っているというデータがあります。

トラブルと試練、悩みでいっぱいの毎日でも、教会で心の全てを吐き出して神様に許されれば、勇気を持ってまた外の世界で上を向いて歩いていける。

彼らにとってゴスペルの歌われる場所は、心の避難所。

ゴスペルは、希望の歌なのです。

ゴスペルのルーツ

ゴスペルのルーツは、17世紀から北アメリカ大陸に連れてこられた黒人奴隷たちが、労働の間や仲間の葬儀、集会の中で歌ってきた「スピリチャル(黒人霊歌)」

「Negro Spirituals」「The Spirituals」と言われています。

スピリチャルは、アメリカ黒人音楽の最も原始的な形態といわれ、白人達に聞かされた賛美歌も吸収しながら、自然発生的に、アフリカ文化に見られる共同体の歌として、名もない者の歌として歌い継がれ、スピリチャルからゴスペルへと移り変わっていったといわれています。

また、スピリチャルは、黒人奴隷達の秘密の暗号としても機能したといわれており、彼らはお互いに何か集まりや礼拝のタイミング、逃亡の機会などを奴隷主達にわからないように、日々のコミュニケーションの中で、スピリチャルを使っていたといわれています。