ボイストレーナーを仕事にしてから、
かれこれ13年くらい経ちます。(たぶん・・・)
さすがに一回りボイストレーナーをやっていると、
「ボイトレにも流行りがあるんだなぁ・・・」
そのように、感じるようになりました。
目新しいものに興味が向くのは、自分も同じなので、
流行りに乗ることがダメ!
とは、1ミリも思いません。
ただし、大切なポイントは押さえておくべきだと思っています。
自分が知っている限りの大きな流行りは、大体こんな感じです。
▶︎90s’後期【日本でのボイトレ創世記】
・某人気オーディション番組で選考中に「ボイストレーニング」としてTVに映される。(正確には、「ボイストレーニング」と言っていたか覚えていない・・・)
▶︎00s’初期【ボイトレ教室の誕生】
・00s’初頭に、ボイトレ教室が誕生。
→現在も大手チェーン店としてあります。草津にもあるよ。
・クラシックの伝統的な発声練習とオリジナルのメソッドがバッティングして、発声理論がメチャクチャなまま、ボイトレが一般向けになる。
(※そのチェーン店が、今もそのままかは知りません。)
▶︎【『ハリウッド式ボイトレ』登場!】
・だいたい同時期に、海外のボイトレメソッドを学んだ方が、日本に『ハリウッド式ボイトレ』として、メソッドを輸入。ここで『ミックスボイス』というワードが爆誕!
→これ以降、自分を含め多くの関係者や、歌が上手くなりたい人々が『ミックスボイス』に振り回される。そして流行りはじめる。
→科学的理論に基づいた「発声」という概念を、大切にする人々が増えはじめる。
(※大学教授でボイストレーナーという、某有名な先生は、90s’から科学的に発声を解説・エクササイズの提唱をしていたと思う・・・)
▶︎【Web情報・YouTubeで情報が大荒れ】
・古典的な情報、迷信的理論、科学的理論(正しいか正しくないかはさておき)、『ミックスボイス』をする方法などなど、様々な情報が錯綜。
→ある意味、現在も概ねこんな感じ。
▶︎【『ミックスボイス』耐性が付きはじめる】 ⬅️イマココ!!
・『ミックスボイス』が大流行していたが、徐々に落ち着きはじめる。
→その代わりに『ベルティング』という発声に、少し注目が集まりはじめる。
→『ミックスボイス』ほどの黒船感はないものの、やはり情報が錯綜。
(※00s’初期から「ベルト発声」とか「ベルトボイス」とかあったし、たぶん同じものと思っています。割とメジャーな言葉だと思っていたが、物珍しさから流行りつつあるのか?)
・『ミックスボイス』とか『ボイトレ』よりも、『歌い方』『テクニック』が大切!みたいな流れも誕生。現在流行中・・・
→つまりナナイロで言うところの「ボーカルレッスン」のこと。「ボーカルディレクション」という人もいる。
→これらは、「歌唱指導」と同義と解釈しています。
(※ナナイロでは、「歌唱指導」の位置付けを「ボーカルレッスン」の中の「アーティキュレーション」として区別しています。)
→「歌唱指導」は、昔の歌手が作詞家とか作曲家の先生に指導を受けているやつ。今でいうと、プロデューサーがレコーディング中に「こんな感じで歌って!」みたいにやっているやつ。(たまにTVの再現映像とかで出てきます。)
→『歌い方』『テクニック』中心の指導は、「カラオケ教室」に近いと解釈しています。
→「カラオケ教室は」、演歌・歌唱曲みたいなイメージだが、それのPOPS版で、割と理論立ててある印象。
ざっとこんな感じだと思います。
自分の感覚では、
今の流行りは、
「ボイトレ(発声)」よりも「ボーカルレッスン(歌唱)」
なのだと感じています。
そして、『ミックスボイス』を聞きなれた(ある意味疲れた・・・)人たちは、
『ベルティング』という新しい何かに興味が湧いているのだと感じています。
次回のコラムで、この流行を自分なりに考察してみたいと思います!
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