校長の東です!
前回、前々回とリズムについて、少し難しいコラムを書きました。
※以下、コラムのリンクです。
→「イイ感じの歌はリズムが躍動している【前編】
→「イイ感じの歌はリズムが躍動している【後編】
せっかくなので、今回は、おすすめのリズム練習を紹介します!
■【初級】超定番!「裏打ち練習」
リズム練習の中で基本中の基本である「裏打ち練習」
4拍子の場合、【1・2・3・4】と刻まれる、それぞれの拍の間(「・」の部分)を手拍子であったり、どこかを叩く練習です。
なお「・」の部分を「裏(ウラ)拍」と言います。
こんな感じ。
この練習は、とてもお手軽でありながらも、リズム感度をアップさせるのに非常に効果的で重要な練習です。
学生の頃、リズムに”難アリ”だった僕は、毎日「裏打ち」の練習をしていました。
ちなみに、最初は「テンポ80」の「裏打ち」すら出来ませんでした(笑)
この練習のポイントは、「裏打ち」をすることで、「オモテ拍」つまり【1234】を、しっかりと感じることが出来るようになるということです。
例えば「テンポ120」の「裏打ち」が出来るということは、「テンポ120」がしっかり感じられるということになります。
逆に「テンポ120」の「裏打ち」が不安定なら、「テンポ120」をちゃんと感じられていないということです。
意外と、普通の拍をしっかり感じるのは難しいです。
なので「裏打ち」練習をすることによって、拍子の拍をしっかりと感じることが出来るようになります。
「テンポ80」くらいからスタートして、「裏打ち」が安定したらテンポを5ずつ上げていくと良いでしょう。
ひとまず「テンポ160〜80」の「裏打ち」が出来るようになることを目標にしましょう。
「テンポ200」の「裏打ち」が出来るようになったら凄いですよ!
あと、好きな音楽を聞いているときに、何となく「裏打ち」してみるのもいい練習になります。
■【中級】「リズム刻みの移行」
これもお手軽でイイ練習になります。
方法は、メトロノームを鳴らし「4分刻み」「8分刻み」「16分刻み」「3連刻み」を行き来します。
「ターター」「タタ」「タカタカ」など、口で刻めればOKです。
こんな感じ。
さまざまなテンポで練習し、スローテンポの時は、動画の様に「6連刻み」までするのがオススメです。
最近は、ラップっぽい曲が増えて「6連符」が増えてきているので、積極的に練習しましょう。
この練習では、リズム感度をアップさせるのはもちろん、メロディーラインを正確に把握する能力などが高まります。
■【上級】メトロノームを裏拍に聞く
この練習は、慣れるまで中々難しいですが、絶対に出来た方が良いし、やったほうが良い練習です。
っていうか、リズムの基礎練習として、僕自身が未だにやり続けている練習です。
やり方は、そのまんま「メトロノーム」の音を「裏拍」として聞き、自分自身は「オモテ拍」を取ります。
で、そのまま歌ったり、弾き語りの練習をしたりします。
こんな感じ。
動画でも解説していますが、まずはコツを掴むことが大切です。
コツを掴んで、メトロノームを裏拍として聞けるようになるだけでもかなり良い練習になりますが、やはり果敢に歌って欲しいです。
そして、絶対できるようになった方が良いです。
「カラオケレベル」以上を目指す人は特に!
さらに【超上級】の練習などありますが、それはまたの機会に。
■POPSの要はリズム
今回は、【初級】〜【上級】まで3つの練習方法をご紹介しました。
これらは、すべて「基礎練習」です。
「基礎練習」とは、初心者から上級者まで、全ての方に必要なものです。
スポーツで例えたら「基礎体力作り」「筋トレ」「フォームの練習」。
野球なら「素振り」「キャッチボール」。
バレーボールなら「パス」「レシーブ」。
サッカーなら「リフティング」「トラップ」。
歌になると「発声練習」を基礎として捉える方が多いですが、僕はまずは「リズム練習」だと思っています。
なぜならPOPSでは、「リズム」がカッコいいと、発声や声質、音程すら「個性」として成り立つことがあるからです。
基礎練習を怠ることなかれ。
歌も「音楽」の一部であり、楽器の様にコツコツと基礎練習を重ねることは重要です。
それでは、また次回のコラムをお楽しみに。
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