校長の東です。
先日行った「PROコース」の、特別講義についてのコラムです。
講義の内容は「普段レッスンで行っている発声練習について知ろう!」みたいな感じです。
■レッスンで行っている発声練習
普段レッスンで行っている発声練習ですが、講師が「コレやってみましょう!」「次はコレやってみましょう!」みたいにリードして、言われるがままやっていることが多いと思います。
もちろん、必要な説明はしますし、疑問にも答えますが、やはり「フワッ」と発声している場面は多いかと・・・
しかし、発声練習には必ず「意図」が存在し、「目的」「目標」があります。
それを、なんとなくでも知ることで、レッスンでの発声練習の効率が上がるので、今回「PROコース」の特別講義のテーマにしました。
■発声が崩れやすいポイントを知る
男女共に、発声のバランスが崩れやすい箇所、音域が存在します。
その存在を知ることで、発声練習の「意図」を知る基本に触れることができます。
そのポイントは、いわゆる「地声」と「裏声」の境目であったり、さらに高い「裏声」の音域に存在し、多少の個人差はあれど、大体の人が同じポイントで発声が崩れます。
発声のバランスが崩れやすい箇所、音域を、いかにクリアできるようになるか?
この点が発声練習の大きな割合を占めています。
■スケール(音階)練習の種類と意図を知る
日頃レッスンでやっているスケール(音階)練習にも、それぞれ意図があります。
「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ファ・ミ・レ・ド」
「ド・ミ・ソ・ド・ソ・ミ・ド」
などなど・・・
スケールにより発声の難易度が変化したり、一定の音域の声が出しやすくなったり、様々な特性があります。
レッスン中に「このスケール練習では、コレに気をつけよう!」と自ら思えたり、疑問に思ったことを講師に質問できたりすれば、練習効率はすごく良くなりますよね。
■母音と子音の特性を知る
発声練習では、様々な言葉を使います。
その言葉にも、もちろん意図があるので、よく使う言葉の特性を知ることで発声練習の効率がアップします。
母音の種類、特性、発音の際に気をつけること。
子音の種類、特性などを説明しました。
実際に、発声してみたり、『音声解析ソフト』を使って、音声を視覚で確認してみたり、興味津々で楽しめたと思います。
■意識することで変化が生まれる
今回の講義を通して、発声練習を深く捉えることができるようになったと思います。
知識を増やし、それを意識しながら実践することで、今までと同じ練習が全く違ったものに感じるかもしれません。
闇雲に反復練習することも大切ですが、「考えて練習する」ことも大切です。
芸術には、センスや感覚が重要とされがちですが、その中には「頭を使う」ことも含まれていると思います。
次回の講義では、「歌唱」についてや「曲の聞き方」についてなんかもやっていけたらと思っています。
「PROコース」の皆さん、ガシガシやって行きましょー!
それでは、また次回のコラムで。
★KeepSinging★
LINEから予約OK