こんにちは、校長の東です!
2022年、ラストのコラム「効率の良い練習」とは?
練習の「質」と「量」について書いていきます。
■「効率の良い練習」とは?
よく「効率の良い練習を教えて欲しい」と言われます。
「効率の良い練習」って何でしょうか?
これを考える場合、練習の「質」と「量」について理解する必要があります。
まずは、「質」と「量」とは何かについて、考えてみましょう。
<「練習は質」における“質”とは>
・上達するにあたって、無駄のない効率的な練習。
・ノドを痛めたり、変な癖がつかない、安全な練習。
<「練習は量」における“量”とは>
・色々な練習メニューを行う。
・長い時間、練習を行う。
ザックリと、こんな感じでしょうか。
■「質」と「量」についての先入観、イメージ
上に挙げた「質」と「量」について、「どちらが大切か?」と言われると、何となく「質」なんじゃないか?と思う人が多いと思います。
それは、単純に「質が良い」=「効率的で安心、安全」だからでしょう。
そうすると、「量」=「質が悪い」「非効率で危険な可能性がある」と、思考がすり変わり、変な先入観やイメージにつながります。
この辺りを“区別”できると、「量」も大切かもしれない…
と、思えてきます。
■練習の「質」と「量」どちらが大切?
当然「質」と「量」両方大切ですが、「どちらが大切?」となれば、僕は、断然「量」を優先すべきだと考えています。
もちろん「効率の良い練習を教えて欲しい」と聞かれれば、普通にお答えします。
しかし、その「効率の良い練習」とは、ほとんどの場合「継続が必要な練習」です。
つまり「量」=「長い時間(期間)の練習」が必要になります。
その他にも、レッスンでの指摘を改善するために、思考錯誤し色々な練習をしてみる。
これも「量」=「色々な練習メニューを行う」の中に入ると思っています。
結果として間違ったことをしていて「変な癖がついてしまった」または「ノドを痛めるリスクを負ってしまった」としましょう。
それらは、決して良いことではないですが、次のレッスンでその間違いに気づき、改善すれば、より理解が深まり、2度と同じ間違いはしないでしょう。
結果として、それ以降の練習の「質」が上がることにつながります。
練習の「質」を大切にし、「間違った練習はしないでおこう」と、何もしないより、はるかに良い結果が生まれるのです。
いずれにしても、練習に対して「量」をこなす姿勢(覚悟)が必要なのです。
■「効率の良い練習」を求めるならば
「質(効率)」を求めるには、「量」が必要です。
「効率の良い練習」を知っても、「量」が必要であることを忘れてはいけません。
そして「量」をこなすことで、「無駄」が生まれるでしょう。
しかし「無駄」を知ることでさらに「質(効率)」が高くなります。
「効率の良い練習」で簡単に、楽に、短時間で歌が上手くなれば良いのですが・・・
そうとも限らないのが現実です。
「効率の良い練習」を、コツコツ積み上げましょう。
これが最強です。
それでは、次回のコラムもお楽しみに!
それと!
皆様、良いお年をお迎えください。
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